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2016年9月 7日 (水)

アポキル錠

うちの実家は兄弟が多かったせいか、なかなか犬は飼ってもらえず、犬を飼い始めたのは私が高校生になってからでした。おじさんが紀州犬のブリーダーをしており、その関係でうちにも紀州犬が来ました。その犬はとてもアレルギーがひどい犬で、いつも全身皮膚炎で赤裸になっていました。

自分が獣医になって働き始めてからは、今ではあまり使われないようなレベルで、ステロイドを常に投与し、定期的に全身丸刈りにして、イソジンを薄めたものをスプレーしていました。
その当時は食事療法やシャンプー療法等はまだあまり一般的ではなく、それが標準的な治療法でした。それでも大して効果的ではなく、いつも後足で身体や耳を掻いているの姿が今も記憶に残っています。

近年アレルギー治療もどんどん変わってきて、食事、シャンプー、インターフェロン、免疫抑制剤など治療に大変幅が出てきました。ただ、やはり効果が高いものは値段も高く、オーナー様と相談しつつ結局はリスクを考え、上記の治療法+ステロイド、という維持が一般的でした。

それがこの8月にアポキル錠が発売され一変しそうな勢いです。分子標的薬と呼ばれる種類のお薬で、犬で痒みに大きく関わっているインターロイキン31の発現を抑え、痒みを止めるそうです。副作用もほとんどなくとても使いやすいのですが、それなりに値が張ります。
皮膚のアレルギーの問題は動物病院ではとても多いので活躍が期待されます。

獣医師: 高橋 敏弘

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